DVD Time
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上級者編はちょっと難しいです。また著者もめちゃくちゃ詳しいくはないので間違ったことが書いてありましてら遠慮なくご指摘下さい。

DVD

DVDと言ってもいろいろあります。映画好きの方が言えばDVD−Videoを指しているになり、パソコン好きが言えばDVD−ROMを指していることになってしまうでしょう。前者は映像と音声を記録したビデオのことで、DVDプレーヤで再生することが出来ます。後者はコンピュータのデータが記録されコンピュータに接続したDVD−ROMドライブで読み込みます。このページでは当然ながらDVD−Videoのことを指します。以下DVDという記述は全てDVD−Videoのことを指します。
また、似た規格で音楽専用のDVD−Audioがあります。現在のところDVD−VideoプレイヤーではDVD−Audioのソフトは聴けませんが、将来的にはコンパチ(両方動作可能)なプレイヤーが主流になるでしょう。
>>詳しくは 3ページ をご覧下さい。

DVDって何の略?

最初は”デジタル・ビデオ・ディスク”(いまだに新聞ではこう書いてあるのもありますが)と呼ばれていましたが、知っての通りビデオ(映像)以外にも音楽の収録やデータの記録などにも使えるということで次に付いた名前は”デジタル・バーサタイル・ディスク”(バーサタイルは多才/多様という意味)、その後分かり難いということで一時的にDVDそのものが正式名称となりましたが、現在ではまた戻り”デジタル・バーサタイル・ディスク”が正式名称になっています。

映像について

DVDはMPEG2という圧縮記録方法を採用しています。このMPEG2はオリジナルの約40分の1のデータ圧縮を実現し、データ転送速度4メガビット/秒以上の記録・再生に対応しています。MPEG2の圧縮方法は非可逆圧縮のため(Jpegと同様)、オリジナルとは多少異なります。ただしそれはデータ上での話であって、画像の中の動かない部分や人間の目で認識できない情報を削除します。それによってブロック状の斑点やノイズが発生することがありますが、それはエンコードやDVDプレイヤーの再生能力に依存します。ですのでいわゆる有名メーカーから発売されているDVDソフトやDVDプレイヤーではほとんど発生しません。ただしパソコンからDVDを見るときには発生することが多いので注意が必要です。

画面フォーマット

DVDにはビスタ、シネスコ、スタンダード(4:3)以外に映像を収録するフォーマットが3つあります。従来のレターボックス、スタンダード以外にDVD独自のスクィーズという画面フォーマットがあります。
>>詳しくは 次のページ をご覧下さい。

音声記録方式について

DVDの音声記録方式で一般的なのはドルビーデジタル、DTS、リアルPCM、MPEGオーディオの4種類です。MPEGオーディオは主にヨーロッパ地方で利用されており日本のほとんどのDVDプレイヤーでは聴くことはできません。DVDの規格では必ずNTSC圏(日本、米 他)の場合ドルビーデジタル、リニアPCMのうち1つ、PAL圏(ヨーロッパ 他)ではMPEGオーディオ、ドルビーデジタル、リニアPCMのうち1つを1トラックに収録しなければいけません。DTS、リアルPCMはオプションとなっています。
(DTS収録などの場合は必ずしもドルビーデジタルは5.1chの必要はないのでモノラルで収録されている可能性もあります)

音質について

ほとんどの映画は映画館で上映するときに音声を分離して再生しています。日本のDVDもそれと同様のドルビーデジタルという音声記録方式を採用しています。ドルビーデジタルではモノラルを含め7種類のモードがあり、最大5.1チャンネル(フロント L/R、センター、リア L/R、サブ・ウーハー)もの独立音声を約1/10に圧縮して記録しています。しかし圧縮しているのにも関わらずDVDの音声はCDに優るとも劣りません。またDTSという音声記録方式の場合は圧縮率がドルビーデジタルよりも低い約1/4なのでより音質は良くなります。

※ドルビーデジタル=5.1chサラウンドではありません。

収録時間

DVDの収録時間は一般に片面1層の場合は約133分と言われていますが(What’s DVD 入門者編でも分かりやすいように133分て記述しました。)、圧縮率や音声トラック数などによってこれより短いこともありますし、長くなることもあります。実際に収録時間133分を越えた片面1層のソフトもありますし、133分よりも短い場合でも2層や両面に収録するソフトもあります。(「風と共にに去りぬ」は片面2層でもぎりぎり収録可能ですが、高画質を保つために余裕を持たせて両面1層にしたそうです(参考:ワーナー・ホーム・ビデオの月刊のラインアップ)。また作品を圧縮するときのエンコーダーの性能にも左右されます。
ちなみに片面2層と両面1層ではおよそ900MBの差です。一般に言われている片面1層の収録時間=133分はおよそ平均4.7Mbpsで収録している場合です。

記録容量

12cm規格名記録容量収録時間
片面1層DVD−54.7 GB約133分
片面2層DVD−98.5 GB約242分
両面1層DVD−109.4 GB約266分
両面2層DVD−1817.0 GB約484分
両面1層・2層DVD−1413.2 GB約375分
8cm規格名記録容量収録時間
片面1層DVD−11.4 GB約40分
片面2層DVD−22.7 GB約77分
両面1層DVD−32.9 GB約82分
両面2層DVD−45.3 GB約150分
DVDには普通のCDやビデオCDのような片面1層のディスクのほかに片面2層、両面1層、両面2層の4タイプがあります。2層は半透明な記録層に記録します。2層にすることで記録容量はほぼ2倍になります。ただし1層から2層に変わるときには1秒から3秒程度停止することがあります。これは今後DVDプレイヤーの発達によって解決すると思われます。ソフトによってはわからない(気づかない)ようなところで切り替えるようにしているのもあります(シーンの変わるところなど)。両面ディスクはLDと同じで1度取り出してからひっくり返して再生する必要があります(現在のところひっくり返さずに再生できるプレイヤーはないようです)。片面2層にする技術がないころには長いソフトは両面1層で記録していたことが多いですが、現在では多くのソフトが片面2層にしています。また特典映像などを裏面に収録しているソフトもあります。記録容量に関しては表の通り

表注:収録時間に関しては圧縮率や音声トラックによっては前後します。詳しくは「収録時間」をご覧ください。

リージョンコード

世界地図 1.米国、カナダ
2.日本、欧州、中東、南アフリカ、エジプト
3.東アジア、東南アジア、香港
4.オーストラリア、中米、カブリ諸国、南米
5.旧ソビエト連邦緒国、北朝鮮、モンゴル、南アジア、アフリカ緒国
6.中国
DVDは世界共通の規格です。ですが基本的に海外で販売されたDVDソフトを日本のDVDプレイヤーで見ることは出来ませんし、日本で発売されたDVDソフトを海外のDVDプレイヤーで見ることは出来ません。なぜならばDVDプレイヤーとDVDソフトのリージョンコードが一致しなければ再生されないからです。
リージョンコードとは世界を6つの地域に分けて(図参照)、DVDプレイヤーとDVDソフトは再生時にお互いのリージョンコードを確かめ一致している場合にのみ再生させる規格のことです。
これは映画などが自国で上映される前にDVDソフトが流通した場合に観客が大幅に減り配給会社の利益が減ることを防ぐために作られたものです。
日本のリージョンコードは 2 ですので実質上、日本のDVDプレイヤーでは日本以外のDVDソフトは再生できません。ヨーロッパも 2 ですが、カラー放送信号が NTSC ではなく PAL や音声記録方式が異なる為に再生できません。ただしDVDソフトによっては複数の地域のリージョンコードが設定してあるものや、全ての地域で再生可能なリージョンフリーのものもあります。音楽のソフトなどはリージョンフリーのものも多いです。
また香港やネットのサイトなどでプレイヤーのリージョンコードをフリーにしているDVDプレイヤーが売られていることがありますが、DVDソフトによってはDVDプレイヤーがリージョンフリーの場合には再生しないようにしてあるものもあります。

ケースサイズについて

現在日本で販売されているDVDソフトのケースサイズは大きく分けて、CDと同じサイズのジュエルケースと長細いビデオパッケージに似たサイズのトールケース(キープケース)の2種類があります。DVDの規格ではケースまで決まっていないためDVDが出始めたころワーナーホームビデオがトールケース、パイオニアLDCとソニーピクチャーズエンタテインメントがジュエルサイズとして販売しました。以後に参入してきた会社もこの2種類のうちどちらかにしている場合が多いです。DVDをコレクションする上でサイズが異なるのは好ましくありませんが、ジュエルサイズ、トールサイズともメリット、デメリットが存在しすでに数千タイトル出てしまった今、すでに統一することは難しいでしょう。なお、ジュエルケースはCDのケースと同じように見えますが若干DVDの方が保護されるように作られています。

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page2.画面フォーマット
page3.DVD-Audio


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