DVD Time
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DVDはCDと同じサイズでありながら高画質・高音質の映像と多種の音声や字幕を収録することの出来る新しいメディアです。このDVDは普通のCDと記録方法が異なり普通のCDより数倍のデータの書き込みが可能となっています。これによって1枚のDVDディスクに映画館に匹敵するような環境を収録することが出来るようになったのです。

まず高画質について、DVDではMPEG2という圧縮方法を使っています。画像の走査線の数を示す水平解像度では、DVDは約500本、ビデオの約2倍、LDの約1.2倍の解像度です。またシネマスコープの映画など上下に黒い帯が出来る作品も、スクィーズ(マルチアスペクト)に対応しているソフトならワイドテレビのサイズ比に自動的に変換する機能を持っています。

次にDVDにもっとも大きな特徴とも言える高音質について、DVDでは一般的びドルビーデジタルという音声記録方式を採用しています。ドルビーデジタルでは普通のビデオ(VHS)で再生可能のステレオとモノラルに加えて立体音響である5.1チャンネルサラウンドが採用され、スピーカーを6台用意すれば映画館と同じ臨場感を味わうことが出来ます。例えば爆発の場面では体の芯まで響き、戦闘機が後ろから前に飛行する場面では実際に後方から前方に飛んでいるように聞こえます。またスピーカーが無くてもバーチャルサラウンド(注1)を搭載したDVDプレイヤーなら立体音響を味わうことが出来ます。
ドルビーデジタル以外にもDTSという音声記録方式もあります。DTSの場合はドルビーデジタルよりも圧縮率を低くしてさらに高音質になっています。
それと映画ではほとんど無いのですが、リニアPCMという音声記録方式もあり、主に音楽のDVDソフトに使用されています。リニアPCMの場合はステレオと同様2チャンネルですが無圧縮なので音質はCDを越えてあらゆるメディアの中でも最高の音質といえます。

そしてDVDが普及し始めている一番の原因はやはり長時間収録が可能であるからでしょう。DVDではLDでやっかいな問題だった収録時間を圧縮記録方法とディスクへの記録方法で解決しました。DVDではMPEG2という圧縮記録方法で記録しています。MPEG2は高画質のまま従来の40分の1のサイズまで圧縮することが可能です。これによってDVDディスク片面1層で133分の収録が可能になっています。これで80%以上のソフトは収録できるのですが、さらにDVDディスクを最大2層、両面利用可能にすることによって最大480分の収録が可能になっています。
この長時間収録これによってビデオやLDで面倒だったテープ交換やディスク交換は不要になりました。また余った容量に予告編やメイキングなどの特典映像、ディレクターズカット版などが入っているソフトも出てきています。

DVDでは音声と字幕を自由に切り替えることが可能になっています。音声は最大8種類、例えばオリジナルの英語と吹き替えの日本語など1枚のDVDディスクに収録することが可能です。字幕は最大32種類、例えば中国古語、中国簡体、英語、日本語、韓国語、マレー語、インドネシア語、タイ語など多趣の言語の字幕も1枚のDVDディスクに収録が可能です。この音声と字幕は自由に組み合わせることも可能になっています。例えば日本語吹き替えの音声に英語の字幕など映画館とはまるっきり逆のパターンも可能です。英語の音声に英語の字幕で英語の勉強なんかにもいいかも知れません。

DVDはいろいろな機能が詰まっているメディアです。CDのトラックと同じ役目のチャプターというものがあり、チャプターを指定すれば簡単にその場面から再生することが可能です。あのシーンだけもう一度見たいという場合には便利です。またマルチアングル/マルチストーリーという機能もあります。映画のソフトでは少ないのですが、1つの場面が複数の視点や複数のストーリー展開などが同時に収録されており自由に切り替えが可能になっています。最大9種類収録可能です。音楽のソフトなど視点が変えられるソフトなどがあるようです。今後映画のソフトでもストーリー展開が変わるソフトが出てくるかも知れません。

書き忘れるところでしたが、当然DVDソフトが無ければ映画を見ることが出来ません。多くのDVDソフトはある程度大きめのCDショップに行けば売っています。値段は安いのですと2,000円弱、ほとんどが3,000円から5,000円くらいです。

注1:機種によって呼び方が異なります。

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